この記事は、音声配信を文字起こししたものです。
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今日のテーマは、期待を手放すという話です。

昨日の放送で、嫌な気持ちにどっぷり浸かるみたいな話をしました。
ポジティブ思考って、いい側面もあるけど、ネガティブ思考を否定する、ネガティブ思考を感じても蓋をして見ないふりをする、みたいな、そういうことにもつながる。
だからポジティブ思考はまあまあ大事だけど、ちゃんとネガティブな気持ちはしっかりそれを味わい切った方が浮上が早くなる、みたいな話をしました。

ネガティブ思考をとにかく感じて味わって、自分の心の声を聞く、ネガティブな気持ちの居場所を与えて、しっかりそれを感じる。
そうするとどっかのタイミングで浮上しますって話をしたんですけど、浮上しなかったらどうするんですかっていう話があろうかなと思うんですよね。

浮上しなかったらどうするんだ。浮上しないこともあるのかな。どうなんだろう。
僕がこれまでこういうネガティブな自分の気持ちを扱った時には、いつも最終的には浮上ができてるんですけど、なんか浮上できなかったらって思うと怖いですよね。
散々この辛い気持ちを味わって浮上できなかったらなんか損した気分になる。なんだろうな。裏切られた気分になる。
期待していたのにその通りにならなかったらどうしてくれるんだっていう気持ちになる。

その気持ちはわかる。そういう恐れはわかる。ただ期待すると遠のく気がするんですよね。遠のく気がしている。
自分の中の経験則になっちゃうんですけど、なりゆきに任せたほうがうまくいくケースが多いような気がする。すみませんね。僕個人的な体験だしかないんですけど。

瞑想でもそうなんですけど、瞑想の本ってウェブサイトでもそうなんですけど、瞑想するとこんな効果がありますよ、みたいな。心が落ち着くとか。
ものによっては、超常的な体験ができるみたいな。浮いてる感じがするとかね。いろんなことがありますよね。

でもね、それを期待してやると、それが叶わなかったりするんですよね。何かをするときに何かを、効果を期待する。何か効果を期待してやるのは、かえってそれを遠ざける気がしている。
特にこういうメンタリティーが絡むところで。難しいんですけど、浮上を期待して、自分のネガティブな気持ちに寄り添うっていうのは、真の意味で寄り添ってないような気がするんですよね。

浮上を期待するってことは、「とはいってもね、お前は実はポジティブ思考を持ってるんだろう」みたいな。なんか偏りがありますよね。浮上を期待して自分のネガティブな気持ちと向き合うっていうのは、どこかでお前は自分の気持ちに対してね、お前はどこかでポジティブなはずだ、みたいな。
ちょっと邪念がありますよね。だから、そういうの一回捨てたほうがいいと思う。期待しないで、しっかり向き合う。ポジティブな気持ちが湧き上がってくるだろうとか思わないで、しっかりその瞬間瞬間ネガティブな気持ちと向き合う。それが鍵な気がしますね。

期待を手放す。そうだなぁ。なんかね、期待するとうまくいかなかったときに、なんでやったのにうまくいかないんだとか、これだけやったんだから報われるはずだろう、俺はとか、そういう気持ちになる。けど、うーん、そうだなぁ。うまくいってないときって、ただうまくいってないだけなんですよね。

なんか見返りを求める。これだけ頑張ったんだから報われるはずだ。うーん、その気持ち。そういう気持ちは確かにあるんだが、そう思っても変わんないんだよな、多分。

期待したのに、これだけ頑張ったのにできてないじゃないか。どうしてくれるんだ。それをいくら嘆いてもうまくいってない現実は変わんないんですよね。うまくいってないのはどこが悪いんだろうな。どっかうまくいってない原因があるんですよね。

じゃあそこを修正して次やってみよう、っていうことでしか事態が改善していかない。嘆いていても変わらない。次の打ち手を考えていくしかない。
期待しちゃうんですけど、期待を手放すっていうのが案外早道なんじゃないかなって思うんですよね。難しいんですけど。難しいのは重々承知なんですけど、そこが結構鍵なんじゃないかなと思っております。