この記事は、音声配信を文字起こししたものです。
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今日のテーマは、自分には知らないことがあると知っておくというお話です。

昨日、子どもが行っているフリースクールの全国のネットワークみたいなのがあって、
それで定期的に交流会っていうのをやっていて、オンラインなんですけど。

毎回取り留めのない話をしてるんですけど、
昨日はこういうの困っちゃうよねっていう話をしていて。

フリースクールに通ってると、発達障害という診断がついている子たちが、
普通級であまりよくなじめずに、不登校になりフリースクールにやってくるみたいなケースがある。
そういう子供たちに対して、どういう環境で過ごしてもらうのが一番いいんだろうね。
本当にこのフリースクールが一番いいのかなとか、療育とかにつなげたほうがいいのかなとか。
その辺の判断って難しいですよねっていうことを言ってたんですよね。

その中で、いわゆる専門家の人たち。
児童相談所とかなのかな。
その辺の福祉関係の知識がちょっと薄いのでまだ。どういう人たちが、子供の適した環境は判断できるのか、ちょっと僕まだわかってないんですけど。

お医者さん、多分医師がそういう辺の判断をするんですけど、
医師ってバリバリに、今の正規の小中高大学と、
一般的な学校を、私立、公立とかありますけども。
一般的な教育課程を経て大人になり、医師になり。
そういう経歴の人たちに、不登校とかその辺の子供たちに何が適しているか、どういう環境が適しているかっていう判断ができるのか。
とてもそうは思えないみたいな話があって。

自分が経験してないことを判断するのってなかなか難しいよなとか、
思ったりもしながら聞いてたんですよね。

専門家だから何か言わなきゃいけないんですよね。
判断はしなくちゃいけないんですよ、きっと。
専門家だから、頼られてきてるんですよね。
保護者の方が子供を連れて、専門家、先生のところに行って、
指示、判断を仰ぐわけですよね。
お前はこの環境が適している。
お前は療育に行くのじゃ、みたいな。
そういう判断をしてもらうことになると思うんですけど。

だから専門家を名乗るからには何かしら判断をしなくちゃいけない。
でもその判断をするにあたっては、自分の経験値とか、
世間一般ではこういうことが良しとされているとか、
そういう物差しでしか判断ができないはずなんですよね。

それってしょうがない側面もあるんだけど、
当人、保護者の方とか、子ども本人とかからすると、
いや、そうじゃないんだよ。
と、もっと個別具体な判断が欲しかったりしますよね。

判をしたように同じような判断をされてもちょっと。
特に今ね、フリースクールっていってもいろんなタイプの学校がありますからね。
本当に子どもに合ってるのか、この環境っていうのは。

親、僕も子どもがフリースクール行ってますけど、
不安に思っちゃえばいくらでも不安になっちゃいますよね。
っていうのがあって、自分が知らないことってきっといっぱいあって、
自分が知ってることの中でしか判断ができてないんだろうな、きっと。
自分に対してもね、感じたりする。

だから知らないことがあるって、自分にはきっと知らないことがあって、
自分とは全然違う判断をする、
全然違う判断のほうが適している可能性もあるっていうのは、
常に頭の片隅には置いておきたいなとは思っています。

特にコーチングとかだと、
自分、コーチのほうの価値観をクライアントに押し付けたりとか、
そういうのってタブーとされていて。

クライアントにはクライアントの、相談者の方の世界があって、
相談者の方、クライアントの方の中に、
その中で生まれた答えが一番しっくりくるはずなんですよね、きっと。

そのクライアントの内面世界をよりよく知りたいとか、
知った上でクライアントに適した動き方を一緒に考えていくっていうのがコーチングだと思っている。

なので、やっぱり自分には分からない世界がある。
自分が知っている世界とは全然違う世界があって、
全然違う価値観があって考え方があるっていうのは、
やっぱりコーチングという文脈でも必要な素養だなと感じております。

ちょっと取り留められない話になっちゃいましたが、今日はそのところで。
何か参考になれば幸いです。