食事の前の「いただきます」を誰に向けて言うか?
という話です。
調理してくれた人に言うものでしょ?
私は以前そう考えていたのですが、違うやり方もあるのかなと。
どうするか?
自分の命をつなぐために必要な食事が、今目の前に提供されている
そのことに関わったすべてのものに思いをはせます。
調理してくれた人はもちろんのこと
命を差し出してくれている食材
その食材を育てた大地や海
その大地や海を豊かにしている、風、雨、川、小さな生き物たち
その食材を収穫した人
その人の家族、友人、学校の先生
食材を加工する機械を作った人
・・・・
列挙したらきりがありませんが、とにかくすべてです。
目の前の食事を頂くにあたって、たくさんの営みがかかわっている。
それを思い浮かべる。
なるべく鮮明に思い浮かべる。
全部思い浮かべたら、これもきりがありませんから、時間が許す限りで。
別に感謝じゃなくてもよいと思います。
「たくさんの営みのおかげでご飯が頂けてありがたい。」
とか考える必要はないです。
ただ、たくさんの営みがかかわっていることは事実です。
事実を事実として認識する。
そしてそのことに思いをはせる。
まずは、それだけで十分です。
自分が生きていること
それはたくさんの営みとともにあること
それを実感することで、みんなに守られているような心強さがあります。
「ありがたい」という感謝の気持ちは後から勝手についてきます。